増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?
悪性腫瘍
症例:卵巣がん➊
棚瀬 康仁
1
1奈良県立医科大学産科婦人科学教室
pp.299-304
発行日 2017年4月20日
Published Date 2017/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209061
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この画像をどう読むか?
症例
患者 57歳,2回経産婦.
既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 2か月前より腹部膨満と頻尿を主訴に近医を受診したところ,骨盤内腫瘍を指摘され,精査目的で当科に紹介となる.ここ数年は婦人科検診を受けたことがなく,腹部膨満以外の自覚症状はなかった.診察上は下腹部に超手拳大の弾性軟,可動性不良の腫瘤を触知し,圧痛は認めなかった.経腟超音波検査で長径10cm大の囊胞性腫瘤を認め,一部に隆起性病変を疑う所見を認めた.卵巣がんを疑い骨盤造影MRIを施行した.その一部を図1に示す.CA125は35IU/Lで,その他の腫瘍マーカー,血液検査に異常を認めなかった.
家族歴 父親が膀胱がん,母方祖母に胃がん.
Q この画像の悪性を疑う所見はどこか?
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