今月の臨床 骨粗鬆症の最新トピックス─ガイドラインの大幅改訂を迎えて
原因ごとの病態
生活習慣病と骨粗鬆症
高橋 一広
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.1001-1006
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208889
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●閉経後女性における肥満は,大腿骨頸部骨折に対しては予防的に働くが,椎体骨折を増加させることから,身体部位によっては骨折のリスク因子となる.
●メタボリック症候群では大腿骨頸部や椎体骨の骨密度が低く,骨折の頻度が高くなるという報告がある一方,大腿骨頸部骨密度が高いという報告もあり一定していない.
●糖尿病を合併すると大腿骨頸部骨折が増加するが,骨密度が高くても骨折する例があり,この原因として悪玉架橋である終末糖化産物(AGEs)の増加が考えられている.
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