今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点
婦人科腫瘍学 : 卵巣腫瘍
2.上皮性悪性腫瘍に対する妊孕性温存手術
佐藤 豊実
1
1筑波大学医学医療系産科婦人科学
pp.862-866
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208514
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●卵巣癌では,非明細胞腺癌IA/IC期高・中分化型とIA期明細胞腺癌には妊孕性温存手術(FSS)の選択が可能である.
●卵巣癌G3は妊孕性温存手術を行うことで予後を不良にする可能性があり,この選択は推奨できない.
●今後は,卵巣組織凍結や遺伝性卵巣癌にも留意してFSS適応の限界を探る必要がある.
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