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更年期以後の婦人にestrogenの他にprogestinを附加的に投与すると乳がんの発生をおさえるか
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.641
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208160
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最近,婦人の子宮頸癌による死亡率が減少し,むしろ乳癌や子宮体癌によるものが増加しているといわれている。
とくに更年期以後の婦人の老化を防ぎ,いつまでも若くということでestrogen投与が広く行われているが,これにprogesteroneを附加的に周期的に追加することにより,乳癌の発生を防止するとの報告が出ている。このようにestrogenとgestagenの周期的投与が乳癌の発生を防止することが本当なら,estrogenを投与されている全婦人に対してgestagenを周期的に投与する必要にせまられて来る。
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