臨床研修セミナー 婦人と栄養
Anorexia nervosa
青野 敏博
1
,
漆川 敬治
1
Toshihiro Aono
1
,
Keiji Shikkawa
1
1徳島大学医学部産科婦人科
pp.768-773
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208054
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
神経性食思不振症Anorexia nervosaは1874年にGull1)によって一つの疾患単位として提唱されたもので,30歳以下の女性に多発し,食思の不振ないし拒食,嘔吐などのため高度のるい痩と無月経に陥り,かつこれらの症状が3カ月以上持続することが特徴である。
本症の原因は精神的なものが主体となり,二次的にはるい痩により各種の内分泌機能異常が招来され,性機能障害のほか内臓機能の低下が起こる。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.