ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Sexually Transmitted Diseases (STD)
性器ヘルペス症
川名 尚
1
Takashi Kawana
1
1東京大学医学部産科婦人科教室
pp.649-652
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207228
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1982年8月に米国の雑誌「Time」が性器ヘルペスのことを大きくとり上げて,医学的のみならず社会的な関心を集めてから3年になる。この間STDとしては,AIDSが登場し,その特異な感染形態や致命率から注目されるようになり,次いで昨年はクラミジアが登場したので,ジャーナリズムでは性器ヘルペスのことがあまり取り上げられなくなった。
しかし,確立した治療法のないウイルス性疾患である本疾患は,STDの中でも上位を占め,日常診療においても大切な疾患である。
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