境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と腎
婦人科悪性腫瘍の予後と腎機能
荷見 勝彦
1
Katsuhiko Hasumi
1
1癌研究会附属病院婦人科
pp.531-533
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207636
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女性性器癌では,癌が進展するにしたがい,子宮旁組織の浸潤やリンパ節転移による尿管の圧迫がおこり,その結果上部尿路系の経過障害,ひいては腎機能障害をきたすことが多い。そのためIntravenous Pyelography(IVP)やRenogramで分腎機能を検査することは,癌の拡がりや予後を知る上で重要である。
また,治療,特に化学療法の副障害として腎機能障害をきたし,そのため以後の治療が制約される場合もある。さらに癌治療後のfollow-up中に,IVPやRenogramで上部尿路系の通過障害が発見されれば再発のことが多く,したがって予後不良となる。
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