境界領域の再評価とその展開 特集
乳房と乳腺
乳房の腫瘤と触診の注意
田島 知郎
1
Tomoo Tajima
1
1東海大学医学部第2外科学教室
pp.87-89
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207537
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乳房に腫瘤を認める疾患は数多いが,最も大切で,見逃がしを避けたいものが乳癌である。現に乳癌患者の95%は,腫瘤の存在に自分で気付き,これが乳癌発見の動機となっている。診察は患者の言葉に素直に耳を傾けて進めたい。誤った安心感を与えたり,翌年まで保証してはならない。年一度の検診だけでは不十分なことを理解させ,乳房自己検査を毎月励行することを約束させて診察を終えたい。
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