ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 体外受精
体験を語る
培養液の水質条件
清水 哲也
1
,
石川 睦男
1
,
浅川 竹仁
1
,
千石 一雄
1
Tetsuya Shimizu
1
1旭川医科大学産科婦人科学教室
pp.791
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207256
- 有料閲覧
- 文献概要
「体外受精」は不妊症の治療法の一つとして世界的に普及しつつあり,当科においても1980年より「体外受精」の臨床応用に備え種々の基礎的研究を展開してきた。すなわち,ミシガン州立大学内分泌研究所長W.R.Dukelow教授との共同研究下に,リスザルによる未成熟卵のin vitroでのtime sequence of maturityおよび体外受精卵に対する細胞遺伝学的検討を続け,さらに超音波断層法によるヒト卵胞の発育度と排卵時期の決定,着床機構におけるPGsの関与などの主要テーマに視点をおき研究を推進してきた。当科での第1例目は,両側卵管閉塞という,いわば絶対的適応で,昨年5月に施行した。
それ以降,主に卵管不妊因子を適応の中心としてきたが,一部,乏精子症など男性因子に問題のある症例に対してもその適応を拡大した。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.