薬の臨床
婦人性器癌患者における嫌気性菌の検索成績とTinidazoleの抗菌作用
高林 晴夫
1
,
桑原 惣隆
1
,
松井 一成
1
,
池田 裕也
1
,
杉浦 幸一
1
Haruo Takabayashi
1
1金沢医科大学産科婦人科学教室
pp.586-589
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206854
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抗トリコモナス経口剤として開発されたNitroimida—zole系の薬剤として1960年ローヌ,プーラン社(仏)のMetronidazoleに続いて新しくTinidazole (ファシジン,図)が米国ファイザー社で開発され,臨床応用により抗菌力,毒性,副作用などの点でその優れた成績が報告されつつある。
従来,Metronidazoleには抗原虫活性に加えて嫌気性菌に対しても抗菌力を有することが認められており1),抗原虫効果のより強力なTinidazoleにも嫌気性菌に対する効果が十分期待できると思われ,その抗菌力をみる目的で今回の治験を行った。
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