Fetal Monitoring講座 基礎から臨床応用へ
XI.母体情報としての血清酵素—placental leucine aminopeptidase (P-LAP)を中心に
水谷 栄彦
1
Shigehiko Mizutani
1
1静岡県西部浜松医療センター
pp.661-666
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206488
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著者らは胎盤中の各種アミノペプチダーゼ類を検索し,妊娠血清中のアミノペプチダーゼ類との関係を明らかにしてきた。最近では胎盤にAmi—nopeptidase A,Dipeptidyl aminopeptidaseIVなどの存在を認め,それら酵素の精製を行ない,酵素学的性質を明らかにしつつある。本稿ではわれわれの検索しているアミノペプチダーゼ類の中でもとくに妊婦血清中に活性が高く,胎盤機能を最もよく反映していると思われるいわゆるplacental leucine aminopeptidase (以下P-LAPと略す)について,生理的意義ならびにその臨床応用について簡単に解説する。
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