症例
子宮頸部のverrucous carcinomaの1例
岸 恭也
1
,
乾 貞治
1
,
保田 正憲
1
,
乾 泰延
1
,
古田 則明
1
,
藤田 秀樹
1
,
伊井 邦雄
2
Yasuya Kishi
1
,
Kunio Ii
2
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
2徳島大学医学部病理学教室
pp.399-402
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Verrucous carcinomaは本来は転移はまれでslowly growingであるが,放射線によって急速に異型化が進行する例が多いことで注目されている疾患である。子宮頸部においては今までに欧米で15例,わが国で3例報告されているが,分化型頸癌や尖形コンジローマとの鑑別が困難で,頸癌の中に混入され,十分に検討されずに放射線療法を受ける例もあるものと思われる。著者らは最近1例を経験したので報告する。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.