疾患の病態と治療 病態管理の進歩
不妊症—主としてCuldoscopyについて
岩城 章
1
,
柴田 直秀
1
,
西田 修二
1
Akira Iwaki
1
1東邦大学医学部産科婦人科学教室
pp.311-316
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205598
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医学の長足な進歩ということばは10年前にも20年前にも使われており,文字どおり日進月歩を示した分野もあるが,遅々とした進歩しかみられない領域もある。不妊症領域で進歩の著しい点といえば,Radioimmunoassayによって血中微量ホルモンの測定が可能になったことと,効果の良い排卵誘発剤が開発されたことであろう。
さて女子不妊症の病態管理の進歩というテーマではあるが,「病態管理」なることば自身があまり膾灸した語ではない。ある疾患の病因論,検査,診断および治療などのどれもが病理的状態の改善を目的としている。すなわち病態管理であるとここでは解釈した。
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