連載 リプロダクション講座・14
産褥期の生理と性周期の回復
小林 弥仁
1
,
倉智 敬一
1
Yahito Kobayashi
1
,
Keiichi Kurachi
1
1大阪大学医学部産科婦人科学教室
pp.567-571
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205447
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妊娠中にはhCGのほか各種の蛋白ホルモン,ステロイドホルモンが多量に胎盤から分泌されるため,下垂体前葉機能は抑制をうけ,卵巣機能も休止の状態となつている。
分娩後,性器は約6週間で復古するが,内分泌学的には,分娩による胎児と胎盤の娩出によつて妊娠中,血中に多量に存在した胎盤性ホルモンが消失し,母体内分泌系がその影響からはなれて独自の機能を回復し,非妊婦人に個有の周期性ホルモン分泌が卵巣から再開するまでの期間を産褥期ということができよう。
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