特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
鉗子分娩術
鈴木 雅洲
1
1東北大
pp.1026-1027
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205324
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鉗子分娩術の手技については,最近特別に進歩したというものはない。鉗子分娩術の手技の上達には,過去にたくさん出されている解説文を読むとともに,多数例を経験して熟練すること,上手な先輩医師の指導をうけることなどが大切である。鉗子分娩術は数多くある産科手術の中でも,もつとも重要な基本的手術の一つである。しかし,最近,鉗子分娩術を囲む周辺の事情ははなはだ変化した。手技上の熟達も重要であるが,これのみでなくこの周辺の問題についても,十分に気を使わなければならない。この問題は,時代の変化に伴つて起こつた要約と適応の変化ともいえる。高位鉗子は,現代では特別の場合の例外を除いて,産科手術としての意義を失つているので,省略する。
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