実地臨床手技のエッセンス 分娩管理へのアドバイス
鉗子分娩
小畑 英介
1
Eisuke Obata
1
1浜田病院
pp.599-602
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206080
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妊産婦の管理を行なううえで,分娩の管理はきわめて重要な位置を占める。妊娠中の管理はもちろん大切であるが,いかに妊娠中に完全な管理を行なっても,分娩時に管理を誤れば,母体も,胎児も危険に陥り,最悪の場合は死亡にいたる可能性を含んでいる。死を免れたとしても,脳性麻痺のような後遺症をのこす危険がある。したがって産科医としては,分娩の管理には細心の注意をはらい,各種の検査成積や,ME機器を駆使して,完全な管理を行なうとともに,産科手術の技術にも熟達するよう努力すべきである。鉗子手術にしても,その技術の巧拙が予後に影響することは,しばしばあると思う。
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