薬の臨床
ステロイド避妊薬長期服用者の血液生化学的所見その1:肝機能について
塚田 一郎
1
,
街風 喜雄
1
,
木暮 正彦
1
,
村国 穣
1
,
岩崎 哲夫
1
,
陳 清勁
1
Ichiro Tsukada
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.555-559
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205209
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ステロイド避妊薬が臨床応用されるようになつてからほぼ15年を経過し,この間にその避妊効果や副作用に関する研究報告は国内雑誌に発表されたものだけでもおびただしい数にのぼる。しかし,それらは長くても3年以内の比較的短期間の服用者についての研究で,数年以上に及ぶ長期服用時の副作用についての報告はほとんど見当らない。
著者の1人街風らは約10年前からステロイト避妊薬の臨床的研究に着手し第11回,第12回日本不妊学会総会などにその成績を報告してきたが,その後も主としてその全身的副作用について定期的な臨床検査によつて追及を続けてきた。主な検査は,肝機能,血糖その他の血液生化学的所見,血液凝固能,血液像などで,このほか血圧,体重,自覚症状などについても常時チェックしている。
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