年間テーマ--診断から治療へ 性器形態の異常
思春期における性器の先天性奇形
玉田 太朗
1
Taro Tamada
1
1自治医科大学産婦人科学教室
pp.517-521
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205201
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性器の先天性奇形は,染色体異常を伴うものと,伴わないものに大別できる。後者は遺伝性でないというわけでなく,現在まで染色体異常の報告がないというだけであるが,本稿ではこれらに限つてのべたい。染色体異常を伴う性器の先天性奇形については別のところで発表してある(たとえば,「外来処置のすべて」水野編,南江堂)。
思春期前に発見される性器の奇形は,ほとんど会陰・外陰・腟に限られており,内性器の奇形は初潮発来の前後になつてはじめて気づかれ,訴えとなることが多い。
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