症例
Nebus Pigmentosus et Pilosusの1例
笠井 寛司
1
,
垣内 洋
2
Kanji Kasai
1
,
Hiroshi Kakiuchi
2
1日本バプテスト病院産婦人科
2京都大学医学部病理学教室
pp.467-469
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205054
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正常妊娠経過ののち,満期安産した女児に臀部を中心とし,臍部から両側大腿中央部にわたる広範な有毛性黒色々素沈着ならびに背部右肘関節外側および顔面に赤色色素沈着という外見上2つの異なつた皮膚色素沈着を伴う先天性皮膚異常を認めた。皮膚生検を行なつたところ,前者はNebus pigmentosus et pilosusであり,後者はhair follicleを伴わない,同じくNebus pigmen—tosusであつた。両者に悪性所見は認めなかつた。きわめて稀な例であるので報告する。
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