カラーグラフ 臨床家のための病理学・18
子宮疾患・Ⅸ
滝 一郎
1
1九州大学医学部産婦人科
pp.626-627
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204857
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子宮筋腫が硝子変性に陥つた部分は,軟化し,融解して,小嚢胞を形成し,嚢胞変性と称される状態となり易い。小嚢胞が融合して大きくなると肉眼的にも認められ,軟化が強くなる。時には大きい嚢胞ができて粘液様物質をいれ,嚢腫様筋腫(cystmyoma)と称される。ただし,嚢胞形成は硝子様変性に続発するとはかぎらず,筋腫内のリンパ管の拡張によつても,起こる。組織学的にリンパ管の拡張の強く認められる場合にはlymphangioectatic myomaという。
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