ビタミン
妊娠をめぐるビタミンEの消長について
平尾 潔
1
Kiyoshi Hirao
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.639-644
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204249
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緒論
ビタミンEは,1922年Evans1)により抗不妊ビタミンとして発見されて以来,多くの学者により内分泌系,とくに下垂体,性腺との密接な関連性が指摘されてきた2〜4)。
臨床的にも,とくに産婦人科領域では,1931年Vogt-Müller5)が初めて習慣性流産にビタミンEを使用し有効と報告して以来,流早産の防止,更年期障害の治療6)にも広く用いられていることは周知のことである。
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