薬の臨床
Lynestrenol 2.5mg およびMestranol 75μgの混合剤の避妊効果に関する研究
小林 拓郎
1
,
本間 恒夫
1
,
雨森 良彦
1
,
市川 尚
1
,
高山 忠夫
2
Takuro Kobayashi
1
,
Tadao Takayama
2
1東京大学医学部産婦人科教室
2東京警察病院産婦人科
pp.927-936
発行日 1967年11月10日
Published Date 1967/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203801
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1954年Djerassi et al.により経口投与で活性の失われない黄体ホルモンの合成に成功して以来,相次いで200種に及ぶ,いわゆる経口ゲスターゲンスが合成され,その一部についてはPincus et al.により,強力な排卵抑制作用をもつことが確認された。
1956年San Juan, Puert Ricoにおいて Pincus etRockにより経口ゲスターゲンのnorethynodrelの臨床実験が施行され,満足すべき避妊効果が得られて以来,経口避妊薬(合成ゲスターゲンス+合成エストロゲン)として世界的に注目を浴びるに至つた。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.