誌上シンポジウム"新生児"・9 新生児の外科
術前の管理
森田 建
1
1日本大学医学部第一外科
pp.806-808
発行日 1967年10月10日
Published Date 1967/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203778
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私の責任は新生児外科の術前管理ということですが,その前に新生児外科で取り扱う対象にどんなものがあるか,ということを初めにちよつと話をさせていただきたいと思います。私どもは,新生児外科の対象となるものは新生児期にどうしても手術しなければ救命し難い,すなわちemergencyのケースであると考えております。
いろんな疾患がありますが,大ざつぱに分けまして,まず嘔吐を主徴としてくる一群,これはおもに先天性の腸管の閉塞を来たす疾患で先天性腸閉鎖症,腸回転異常症,Hirschsprung病,鎖肛などです。その次のグループに呼吸障害,チアノーゼを主徴として参ります一群,これは先天性食道閉鎖症とかBochdalek孔ヘルニアあるいは肺の緊張性嚢腫などがあります。
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