臨床瑣談
私の常用法とする初早期妊娠確定法に対する一部誤解の弁明
安藤 畫一
pp.148-149
発行日 1967年2月10日
Published Date 1967/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203649
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初期妊娠確定法としての人絨毛性性腺刺激ホルモン(human chorionic gonadtropin, H.C.G.)の証明法が,旧式の動物試験法から動物不要の新式免疫学的検査法に改良された今日において,私は敢えて頸管粘液結晶形成現象(Cervical mucus crystalization, C.M.C.)の使用に思いつき,その簡易即決法なる点において,常用法となし得ることに自信を得,これを汎く実地家諸君に推奨すべきであると決意して,すでに数回に至つてその見解を発表し,最近では本誌第20巻第12号にそのやや詳細を説明したのである。
然るに遺憾にも未だにその賛意の発表がないのみか,一部にはその真価を疑うが如き声を聞くに至つた。そこで思案の結果まず本法の概要を指示した後,誤解の素と推定される点を指摘して敢えて弁明としたのである。
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