MY THERAPY in Series・33
新生児溶血症の予防
田中 正久
1
1鳥取大学
pp.458-459
発行日 1965年6月10日
Published Date 1965/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203284
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新生児溶血症というのは,以前は赤芽球症とも呼ばれ,主として母児間の血液型不適合(Rh式,ABO式等)にもとつく新生児疾患で,重症黄疸,重症貧血,全身水腫の3つの痛型が含まれる。
なかでも重症黄疸は,核黄疸につながり,脳性小児まひの原因の1/4をしめるため,特に重要である、本症の治療として,交換輸血が最善の策であり,近年各地においてこの方面の業蹟が急増し,よい成績があげられていることはまことに喜ばしい。一方われわれ婦人科医としては、交換輸血等新生児に関する手術的操作が,ことに小児科領域において,より活発に実施されていることを特に認識し,この方面における婦人科の主体性を確立しておかなければならない。
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