MY THERAPY in Series・32
ヒト精液保存の新しい試み
松田 正二
1
1北海道大学
pp.318-319
発行日 1965年4月10日
Published Date 1965/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203261
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不妊症において,妻側に不妊原因がなく,夫側に妊娠を防げる重大な原因,ことに性交不能あるいは無精子症などがある場合には,最後の治療として,人工授精が考えられる。そして,この場合,その適応によって,夫の精液を用いるか(配偶者間人工授精),夫以外の精液が用いられる(非配偶者間人工授精)前者の場合は問題はないが,後者の揚合は倫理的,社会的,宗教的,法律的などと種々の問題を腹蔵し,その実施には極めて慎重でなければならず,学者によつては,かかる非配偶者間人工授精を全く認めないものもある。
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