Japanese
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薬剤・3
人工妊娠中絶静脈麻酔時における術中・術後の悪心・嘔吐などの副作用防止対策としてのStrocain錠の使用経験
Use of Strocaine tablet as a countermeasure against side effects such as nausea and vomiting during and after venous anesthesia in artificial interruption of pregnancy
小国 親久
1
,
新井田 孝市
1
,
稲垣 豊
2
Chikahisa Oguni
1
,
Yutaka Inagaki
2
1北海道大学医学部産婦人科学教室
2苫小牧市王子病院
pp.521-525
発行日 1963年6月10日
Published Date 1963/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202840
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まえがき
麻酔の進歩により,従来,無麻酔〜局所麻酔を行なつていた人工妊娠中絶にも静脈麻酔・吸入麻酔などが使用されるようになつた。とくに静脈麻酔は,近来,驚異的に使用されるようになり,副作用が少なく麻酔が完全な短時間静脈麻酔剤が続々創製されるに至つた。しかし,学者達のかかる努力にかかわらず,呼吸抑制の如き重症な副作用は別としても,興奮・咳・吃逆とくに悪心・嘔吐などの副作用を術中または術後におこし我々をあわてさせることがしばしばある。これが予防対策として筆者の1人稲垣は,さきに6140Rp (Nova—min)の注射を用い有効であることを発表したが,注射という繁雑をさけ,内服するだけでその効果の期待できるものをさがしていたところ,今回,Strocain錠を使用する機会をえ,予期以上の良い結果をえたので報告する。
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