Japanese
English
産科 妊娠中毒
妊娠中毒症と診断された腎盂腎炎例
A case of pyelonephritis misdiagnosed as toxemic pregnancy
若月 美博
1
,
堀 敬明
1
,
平岡 真
2
,
石川 堯夫
2
Yoshihiro Wakatsuki
1
,
Makoto Hiraoka
2
1千葉大学医学部産婦人科
2千葉大学医学部泌尿器科
pp.791-796
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202692
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
欧米では夙に腎盂腎炎に対して深い関心がはらわれ,上部気道につぐ感染症として重視され,かつまた腎疾患の死因中もつとも多いものと見なされている。本邦では最近にいたつて本症に対する関心が次第に高まりつつある状況である。
更に欧米では妊娠中毒症と診断されたもののうちに,腎盂腎炎の占める頻度のかなり大きいことが報告され,腎盂腎炎と妊娠中毒症との関係が論議されているにもかかわらず,本邦ではこれに関する報告は殆どみられない。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.