Japanese
English
--------------------
永い経過をたどつた外陰癌の1例
A case of cancer of the vulva with prolonged development
八尾 十三
1
,
竹本 和夫
2
Juuzo Yao
1
1東京医科歯科大学産婦人科
2東京医科歯科大学病理学教室
pp.403-405
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202629
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
女子性器が癌腫の好発部位であることは一般の認める所であるが,その大多数は子宮腟部,頸部及び体部に属し,外陰癌は卵管癌,腟癌に次で比較的少いものとされており,性器癌中2〜3%を越えず,子宮癌に対しては約2%に過ぎない。女子外陰癌は1751年Morgagniにより初めて記載され,その後多数の報告がみられるが,大陰唇最も多く,小陰唇,陰挺,尿道周囲,陰阜,会陰,Bartholin氏腺の順となつている。私共は長い経過をたどつてきたバ氏腺から発生したと思われる扁平上皮癌の1例に遭邁したので報告する。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.