Japanese
English
臨床研究
17α—ethinyl−19—Nortestosterone少量投与による月経周期の人為的移動
Artificial changes in menstrual circles using 17α-ethinyl-19-Nortestosterone in small amount
村上 旭
1
,
卜部 宏
1
Akira Murakami
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.977-982
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202309
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.まえがき
近年婦人の活動範囲が急激に増大し,受験,旅行,水泳,運動試合等のために月経の時期を人為的に移動することを望む人が多くなり,この方面について種々の研究が行われる様になつた。
月経周期を移動させるには,その卵胞期或いは黄体期を短縮もしくは延長させればよいわけであるが,このさい無月経,無排卵性月経,各種月経異常の治療は非生理的な病態を生理的な常態に戻すと云う意味で合理的であるが,一時的にもせよ生理的な月経周期を人為的に変動せしめることはその後に女性生理の上に悪影響を残さないことを前提条件として許さるべきである。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.