Japanese
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薬剤の臨床
頸管坐薬による頸管炎の治療—第1報 臨床細菌学の研究
Treatment of cervicitis by means of cervical suppository:Part 1, Clinical bacteriological studies
古沢 嘉夫
1
,
西堀 乙彦
1
,
鈴木 康夫
1
,
佐野 彰
1
Yoshio Hurusawa
1
1墨田病院婦人科
pp.737-739
発行日 1960年8月10日
Published Date 1960/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202257
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頚管炎は元来その様相が多様であり,治療もまた劃一的ではない。頚管帯下の療法としては数多くの報告があり,殊に抗生物質の出現以来治療も著しく進歩したが,川上1)は慢性頚管炎に抗生物質の全身療法は効果薄く局所療法に依るべき事を主張し,又水野2)はTriple sulfa cream,Gant—risin cream或いはクロラムフェニコール,テトラサイクリン腟坐薬を奨め,九嶋3),熊坂4)は頚管粘膜内に水性ペニシリン,スルファミン注射を行つて著しい効果を挙げている。我々は,抗生物質を局所的に即ち,頚管内に持続的に作用させる目的を持つて,抗生物質を含有せる頚管坐薬を新たに作製し,頚管炎治療に著しい効果を挙げ得たので比処に報告する。
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