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グラフ
卵巣に於けるアンドロゲンの産生源と考えられる卵巣門細胞
Hilus cell of ovary
彦坂 恭之助
1
,
藤井 明和
1
,
山岡 完司
1
1慶応大学医学部産婦人科教室
pp.647-648
発行日 1959年8月10日
Published Date 1959/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202006
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卵巣門細胞は卵巣の門部(Hilus)に出現する細胞であって,該部を走行する神経に接するか或は神経束内に数個乃至集団として認められる。従つて以前は交感神経親細胞(sympathicotrophic cell)ともいわれた。個々の細胞は円形・楕円形又は不正形を呈し,核は略々円形で多くは偏在する。普通染色でも空胞と淡黄褐色の顆粒が細胞質内にみられるが,特殊染色をすれば分泌顆粒・分泌空胞がみられ,この細胞が内分泌機能を有することは明かである。
又ラインゲ氏類結晶(Reinke's Krystalloid)が認められるが,これは睾丸のLeidig's Interstitialzel-lenに特有とされていたもので,両細胞が同種の細胞と考えられる所以である。
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