Japanese
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薬剤の臨床
自律神経症に対するPregnanediol療法に就いて
Treatment of vegestosis with pregnanediol
千葉 俊博
1
,
岡崎 恒雄
1
,
菅原 比呂志
1
Toshihiro Chiba
1
1東北大学医学部産婦人科教室
pp.163-165
発行日 1959年2月10日
Published Date 1959/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201905
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はじめに
Zondek(1945)のEndocrine allergy説に始まつたHeckel(1956)のSteroid-hormone me-tabolite allergy説にもとついて,Pregnane-diolによる脱感作療法が登場した。本療法の理論面にはなお疑義はあるとしても,その臨床効果については各方面において検討が行われ,その有効性が認められつつあるが,殊に月経前及び月経時障害,更年期障害,自律神経症,尋常性座瘡等においては従来の治療法に匹敵する如き治療成績があげられている。
吾々の教室においては自律神経症(自律神経機能障害性疾患)の治療法としては塩酸プロカイン緩徐静注療法を主とし,その他間脳照射療法,臓器埋没療法,ホルモン療法,静隠剤療法,自律神経遮断剤療法等を適当に配合して行つているが,今回田辺製薬よりDiol錠(Pregnanediol)の提供をうけ,上記患者に応用して臨床的効果を検討したので茲に報告する。
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