Japanese
English
原著
子宮頸癌治療後発生した膀胱腟瘻について
On the vesicovaginal fistula following the treatment of cervical cancer
宿輪 亮三
1
Ryozo Shikuwa
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.301-304
発行日 1957年5月10日
Published Date 1957/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201544
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1.緒言
近時,子宮頸癌治療法は根治手術々式にしても,或いは放射線療法にしても長足の進歩を遂げており,治療後に膀胱腟瘻を発生することが減少しているのは一般に認められている所である。
然しながら手術に際して,膀胱の剥離操作によつて局部的に膀胱壁の菲薄化を来たした後,或いはラヂウム治療を始めてから,かなり長期間を経過した後に発生する膀胱腟瘻は今尚あとを絶たぬ不愉快な治療後合併症の一つである。
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