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診療室
乳頭疾患に対するビタミンAD軟膏の効果
Effect of vitamin A-D ointment on papillary disease
田島 安之助
1
TAJIMA YASUNOSUKE
1
1横浜市立大学医学部産婦人科学教室
pp.199-200
発行日 1957年3月10日
Published Date 1957/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201524
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1.まえがき
乳頭の表皮剥脱,皹裂,潰瘍等の一連の皮膚疾患は,授乳婦人特に初産婦に屡々認められ,乳腺炎の主な原因といわれ,又哺乳時の疼痛の為,授乳障害を来す事が多い。
これらの疾患に対しては,従来色々の治療法が行われている。即ち硝酸銀液等を以てする焼灼法,肝油,マーキロ,沃度丁幾,グリセリソ,及び種々の軟膏類の塗布法,太陽燈,赤外線等の光線療法がそれである。特にビタミンA及びD (以下V.ADと略記)の局所応用が,外傷や各種皮膚疾患に用いられて以来,産婦人科領域に於いてもこれら乳頭疾患にV.ADが使用せられ,その治療効果の優秀性が報告されている(内海等,昭11,赤須,昭12,柴山,昭15)。
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