速報
月経周期の血中Gestagen量の生物学的研究
藤井 久四郎
1
,
星野 一正
1
,
靑木 一郎
1
1東京医科歯科大学産婦人科学教室
pp.970-973
発行日 1955年11月10日
Published Date 1955/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201274
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GestagenのClaubergテスト(1930)が発見されてから血中Gestagenの測定が企てられたが,Clauberg,Thiel & Ziecker (1933)はヒトの月経周期血液335 cc中にも証明することが出来ず,また子宮内注入Claubergテスト(McGinty,1939;鈴木,1947など)は約250倍も鋭敏な方法であるが,ヒトの月経周期血液中にはHo-ffmann & Lám(1948)が0.003〜0.004γ/cc,サルについてde Allende (1940)が0.06〜2.5γ/cc,Haskins(1941)が0.13r/ccを証明している。その後Clauberg法よりも250×104倍も鋭敏なマウス子宮内注入間質核テスト(Hooker & Forbes,1947)による研究があるがまだ一定の成績がえられていない。われわれは既報(1952)の如くこの間質核テストの優秀性を認めているから,これによって月経周期婦人の血中Gestagen値を測定して,その意義を検討するのが今回の目的である。
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