今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?
スポーツ障害を科学する
月経周期とパフォーマンスにおける基礎研究
町田 修一
1
,
大野 佳南子
1
1順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科
pp.606-612
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209107
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●正常月経周期を有する女性であれば,排卵期に筋力が増大し,月経期にパフォーマンスが低下する可能性がある.
●月経周期に伴う筋力変動のひとつの要因として,エストロゲンが筋細胞内のクロスブリッジなどの収縮特性に直接影響を及ぼしている可能性がある.
●月経周期に伴うパフォーマンスの変化は,個人差が大きく,個人内の変動も大きい.そのため,卵巣ホルモン濃度だけでなく,排卵日の特定や月経周辺期症状の有無や程度を把握することも重要である.
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