症例研究
子宮内骨格化胎兒の1例
關 闡
1
1東京都墨田産院
pp.537-538
発行日 1953年9月10日
Published Date 1953/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200893
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子宮内で死亡した胎兒の運命は成書に記されてあるように,融解吸收,浸軟,ミイラ化,石兒等種々あるが,之等は何れも無菌的に變化した場合であつて腐敗したのではない。しかし稀ではあるが破水後傳染して腐敗し,胎兒の軟部は崩壤して骨格だけが子宮内に殘留することがある。多くは1部が殘留するので殆ど全部が殘つていた報告は數例に過ぎず,我が國では八木の報告だけのようである。
余は先年1例を經驗したので追加報告する。
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