症例研究
膀帯の過度捻轉による子宮内胎兒死亡の1例
肥後 晃
pp.41-42
発行日 1955年1月10日
Published Date 1955/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201142
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緒言
臍帯の大多数は,左方或は右方に捻転して居り,その程度が生理的(6〜7回)以上の場合を過度捻転と云い,循還障碍のため胎児を致死せしめることがある。
本症については1838年D'Outrepontにより始めて報告され,StöckelはunwersellとZirkum-skriptに分類しているが。本邦でも1917年菅野の報告以来10数例に過ぎず,最近も石塚の2例の報告があるが,猶比較的稀有である。余も最近1例経験したので迫加報告する。
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