症例研究
腹壓(分娩)に依る腸管皮下破裂の1例
高松 正
1
,
村上 武志
2
1岩手醫大分院外科
2岩手醫大外科
pp.70-71
発行日 1952年2月10日
Published Date 1952/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200585
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直達外力及介達外力による腸管破裂例は我々の屡々經験する所であるが,腹壓の急激なる變化,即ち怒責或は重き荷物を擧上せんとして腹部に力を入れた時等に腹壓の急激なる上昇を來し,腹管の皮下破裂を來した例は稀である。然も女子の分娩時に於ける本症例は我々の渉獵せる文献には見あたらない。
私等ば15年前に蟲垂炎の手術を受けた患者に於て,分娩による腸管破裂を來した稀な症例に遭遇したので,その概略を報じ大方諸賢の御参考にしたいと思う。
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