診療室
機能性出血の治療について
河原 節
1
,
井上 禮子
1
1東邦醫科大學産婦人科教室
pp.30-34
発行日 1952年1月10日
Published Date 1952/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200574
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔1〕 機能性出血に對する從來の治療法
癌,筋腫或は等の糜爛器質的所見を缺く性出血を一般に機能出血 funktionierende Blutung,functional uterine bleedingと稱し,この中には所謂出血性メト・パチ門を始めとして,その他卵巣機能障碍(不全叉は低下)等として,呼ばれているものが含まれており,出血が失血を來し患者の生命を危險ならしめる樣な烈しいものでなくても,精神的の苦悩を患者に與え患者はその止血を希望し醫師を訪問する。從つて可及的速に止血の目的を達する樣にしなくてはならない。
止血療法として從來より次の如き方法が實施されて來た。叉,現在も尚實施しているものも多い。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.