診療室
粘液化せる巨大子宮筋腫の稀有なる1例
雨宮 白
1
1諏訪上諏訪病院
pp.251-252
発行日 1951年6月10日
Published Date 1951/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200500
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筋腫細胞が變成して眞の粘液を發生する事をフランケル(Frankel)は否定し,若し眞性粘液を證明せる場合は筋腫の變成非ずして纎維粘液腫Fibromyxom又は粘液筋腫Myxomyonにして纎維腫又は筋腫と粘液腫myxomとの混合腫瘍なりと主張す。而して筋腫の粘膜變成樣外觀は筋腫細胞及び結締織細胞が粘液樣に膨大せるものにして組織の持續性水腫に續發せるもの故,粘液樣軟化Myxomadoide Ermeichugと呼ぶを正しとせられたり,然し著者は最近,小兒頭大,卵巣嚢腫様子宮筋腫の纎維化るせものもが二次的に高度に粘液化せりと思わるる1例を經驗せるを以て茲に報告する次第なり。
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