Japanese
English
臨床報告
稀有なる胆嚢平滑筋腫の1例
A rare case of leiomyoma of gallbladder
菊地 惇
2
,
杉山 譲
1
,
猪野 満
1
,
千葉 昌和
1
,
宍戸 善郎
2
,
田中 隆夫
3
Atsushi KIKUCHI
2
1山形県立河北病院外科
2弘前大学医学部第2外科
3大館市立病院外科
pp.517-519
発行日 1976年4月20日
Published Date 1976/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206488
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はじめに
原発性胆嚢腫瘍のうち良性腫瘍は比較的稀な疾患と考えられている.本邦においては角本1)によると1971年までの胆嚢良性腫瘍の報告は66例であり,小島2)らは摘出胆嚢500例の病理組織学検索により12例の良性腫瘍を報告しているにすぎない.しかも良性腫瘍中平滑筋腫となるとそのうちわずか2例であり,豊田3)らの1例報告をあわせても今日まで3例の報告をみるのみである.最近われわれは胆石症にて胆嚢摘出術を行なつた患者に稀有な胆嚢平滑筋腫の1例を経験したので些か文献的考察を加えて報告する.
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