速報
蝦蟇腦下垂體部穿刺の排精に及ぼす影響—肝剔除及びAndrogen投與の附帶的意義に就いて
高木 繁夫
1
1東京大學醫學部産科婦人科教室
pp.38-39
発行日 1951年1月10日
Published Date 1951/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200435
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はしがき
1929 O.M.Wolfの腦下垂體移植による蛙の人工生殖,同年Houssay,Giusti,Lascano-Gonzalezの下垂體剔除後の睾丸變牲の發表に次いで1947年Carlos Galli-Mainniの雄性蝦蟇の精子排出を利用する新妊娠診斷法の發表に到る迄兩棲類の下垂體及び前葉ホと睾丸との關係に就いては幾つかの業績があるが,排精現象に對する實驗動物自體下垂體の役割,就中其の穿刺に依る排精誘發に關する研究は皆無であり,他方排精誘發には下垂體の存否ほ無關係であると主張する者もある(Rugh.1939,Maimimi 1948)。余は下垂體乃至前葉"ホ"に於ける排精誘發機序の一端を解明するため種々な實驗を試み,二,三異味ある成績を得た。
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