症例研究
ビタミンKにょる子宮筋腫及び卵巣嚢腫(漿液性)の治驗
佐々木 松節
pp.28-29
発行日 1950年1月10日
Published Date 1950/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200303
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緒言
從來子宮筋腫及び卵巣嚢腫に封する治療法としては,手術的に除去する他はないものであるが,余は後藤七郎先生より,子宮筋腫ビタミンK (武田製カチーフ使用以下ビKと略記)の注射により,非手術的に治癒せしめ得る可能性ありと云われたので,之を試み,果して治癒せしめ得た.又先生の文献中に,陰嚢水腫に封しても,ビKの使用が効果的である由を報ぜられていることに基き,余は漿液性卵巣嚢腫にビKを試みたならば,之を治癒せしめ得る可能性ありとの想像の許に,本治療を試みた處,果して豫期の治療効果を得た共故此興味ある症例を茲に報告して,諸子の參考に供する.
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