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Estrogen性体癌前驅症及び腺性増殖症と臟系
S. B. Gusberg
pp.243-246
発行日 1948年12月1日
Published Date 1948/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200148
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女子性器に關する發育刺戟物質の研究に於て,estrogen性物質の子宮内膜發育に對する強い刺戟効果から,研究者達はかかる物質の子宮異常發育に對する意義を求めようとした.實驗動物でestrogen性及び發癌性の2つの作用を示す物質が知られて以來,内分泌と腫瘍との關聯性に就いての知見が増加した.
estrogen性及び發癌性物質の實驗的研究では動物の種類の相違及び發生因子の重要性が強調されてゐる.然し鼠でestrogenの長期連用注射に依り子宮頸癌を發生した事は事實であつて.發生因子の重要性,即ち異常發育反應には適當な感受性組織の必要な事は確かであるが,carcinogen—esisと云ふ語を廣義にとればestrogenのかかる作用を否定出來ない.
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