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不妊症患者に施せる卵管手術の妊娠統計
伊東 尚生
1
,
玉井 硏吉
1
1岐阜市民病院産婦人科
pp.61-66
発行日 1948年4月1日
Published Date 1948/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200110
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第一章 緒論
從來我々臨床醫家の苦しむ疾患に不妊症がある。結婚後數年を經ても不妊であつたり,又習慣流早産で生兒を持たぬ時,それ等の婦人の生兒を望むこと誠に切なるものがある。かゝる婦人を診察して卵管に障碍を發見した時,その障碍を除去すべく卵管に對して手術を施すべきは論を矣たない所であるが,その手術の成績は遺憾乍ら今迄の報告ではあまり良好ではなく(H. Dworzak,O. Hajek. 八木,篠田)却て斯樣な手術に反對する學者もあつた。(H. Dwozak,O. Hajek.Veit. Wesenberg)然るに余等は昭和17年1月以來33名の不妊症患者に卵管手術(卵管癒着剥離術,卵管開口術,卵管移植術)を施し從來の成績に比してはるかに好成績を得たのでこゝに御報告する次第である。
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