今月の臨床 診療ガイドライン産科編2011改訂と追加のポイント
改訂・追加のポイント
1.妊婦の耐糖能検査と妊娠糖尿病の管理
平松 祐司
1
1岡山大学医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室
pp.424-428
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●妊娠糖尿病の新診断基準では,妊娠中に発見される耐糖能異常は,(1)妊娠糖尿病,(2)妊娠時に診断された明らかな糖尿病の2つに分類される.
●全妊婦を対象に妊娠初期と中期に妊娠糖尿病のスクリーニングを行い,新診断基準で判定する.
●耐糖能異常妊婦は,早朝空腹時血糖≦95 mg/dL,食前血糖値≦100 mg/dL,食後2時間血糖値≦120 mg/dLを目標に血糖調節する.
●妊娠32週以降は胎児well-beingを適宜NST,BPSなどで評価し,問題がある場合は入院管理を行う.
●妊娠糖尿病,妊娠時に診断された糖尿病は産後再評価し,定期的にフォローアップする.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.