今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
II 不妊の治療 A女性因子に対する薬物療法
【ドパミンアゴニスト療法】
49.各種ドパミン作動薬の特性の違いについて,わかりやすく教えてください.
竹下 直樹
1
1東邦大学医学部産婦人科
pp.481-483
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102038
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[1]はじめに
不妊原因のうち,女性因子として排卵障害は大きな要因であり,その原因として高プロラクチン血症(高PRL血症)は重要である.高PRL血症の91.4%が乳汁漏出を認め,全無月経患者の約20%が高PRL血症を呈する1).ドパミン作動薬(ドパミンアゴニスト)はその治療薬として有効であり,現在,副作用の少ない薬剤も使用されている.ここでは,ドパミン作動薬の種類について述べ,実際の治療法について解説する.
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