今月の臨床 産科出血―診断・治療のポイント
流産,絨毛膜下血腫
輿石 太郎
1
,
田中 利隆
1
,
竹田 省
1
1順天堂大学医学部産婦人科
pp.11-15
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101933
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
臨床的に診断された妊娠の約15%が自然流産に至るとされ,厚生省心身障害研究班報告によると,その80%以上が1st trimesterに起こる.また,切迫流・早産の原因の1つとして絨毛膜下血腫(subchorionic hematoma : SCH)が挙げられるが,経腟超音波検査が普及したことにより疾患概念がより知られるようになり,その診断にも注意が注がれるようになっている.今回,絨毛膜下血腫の超音波診断ならびに臨床上の特徴,管理,予後を中心に言及する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.